Paul McCobb
Paul McCobbは1948年、ニューヨークでMartin Feinmanが経営するModernage Furnitureでデザインおよび装飾コンサルタントを務め、その名が知れ渡りました。Modernage Furniture在籍中、後に「Planner and Directional」家具コレクションのビジネスパートナーとなるB. G. Mesbergと出会います。
McCobbは家具デザインが有名ですが、CBS-ColumbiaのラジオやTV、ベル＆ハウエルのHi-Fiコンソールなどの家電製品のデザインも手掛けています。また、シンガー、アルコア、グッドイヤー、コロムビア・レコード、レミントンランドをはじめとした数多くの主要企業のデザインコンサルタントを務めました。彼は長年にわたって米国各地を巡り、講演やパネルディスカッション、ラジオやTV出演を行ったほか、米国の多数の新聞社でデザインに関するコラムを連載していました。
メディア活動を行う傍ら、Philadelphia Museum School of Artでデザインを教えていました。
Paul McCobbは、1950年から1955年にかけてMoMAのグットデザイン賞を5年連続で受賞したほか、1959年にフィラデルフィア美術館のContribution to Better Design Awardを受賞しています。
彼のデザインは、装飾を削ぎ落したシンプルな美しさを追求しています。故郷であるニューイングランドからインスピレーションを得ると共に、Shaker Designの影響を受けたMcCobbは、長細いラインと立体的なフォルムを特徴としたスタイルを確立。伝統的な形状に、北欧のクラフツマンシップと国際色豊かな明瞭性を取り入れ、遊び心溢れるデザインを生み出しています。作品の多くには、鉄やソリッドウッド、耐久性に優れた内装用生地など、手頃な価格で頑強な素材を使用しています。